Takayoshi Ohara

我々は、人生においてごく稀に「どう振る舞えばいいのか分からない局面」に遭遇することがある。
どのような顔をしていればよいのか。何を話せばいいのか。どのように時間を過ごせばいいのか。それが分からないのである。 この作品では、日本の結婚式の最中に生まれる、そのどうしようもない時間帯を表している。 結婚式では、たいていの場合、全てのことが予定通り、恙無く進行していく。 実は我々は、その最中に、この「どのように振る舞えばいいのか分からない局面」に直面する。 退屈だからといっても暇つぶしも許されず、 祝いの席なので、不機嫌さを表にも出せず、 我々は、ただその時間を甘んじて受けなくてはならない。
その先には、かろうじて解放だけは用意されているはずなのである。

In our lives, you have to endure moments when you don’t know how to behave.
In a Japanese wedding, everything proceeds as planned, but you can’t do something else even if you are bored, and you can’t look displeased because it is an auspicious occasion.
At the end, liberation should be awaiting…